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熱中症対策と建設業
8月に入ると、都内でも熱中症とみられる症状を訴える患者さんが増大しています。気温が高い日には特に注意しないといけません。特に炎天下のもとで働く建設業の方は、熱中症にかかりやすいといえます。
厚生労働省が把握している、過去三年間の業種別の熱中症による死亡災害発生状況がまとめられた資料によると、建設業が最も多く、なんと全体の6割にも達しています。
これを見ると、いかに建設業のあいだで熱中症による災害が多いかがお分かりいただけると思います。現場に入る人は体調管理と危機意識をもつことが大切ですね。
また、こんなデータもあります。下の表は作業日数別の熱中症発生状況です。
これを見ると、作業の開始直後のあいだに重点的に発生していることが分かります。これは、作業者がまだ環境に順応しきれていない時期に作業をしたためです。
これを予防するには、作業者の体調管理を確認しておくことが大事であり、初日からきつい作業を行わせることは避けたほうが良いでしょう。日が経つにつれて発生件数は減少しているのは、体が環境に慣れてきたためです。
建設業の方は特に熱中症対策をしなければならないことが分かりましたが、高温多湿の室内でも起こる可能性が十分にあるので、製造業の方も注意をしなければなりません。また、年配の作業員だけでなく、若い作業員でも発症するので無理をさせることは危険です。
職場の作業環境は労災の認定にも関係してくるので、しっかりと対策をしていきたいものです。
参照サイト 厚生労働省:熱中症による死亡災害発生状況(平成19年分)について
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