熱中症の応急処置とは
熱中症の応急処置にはさまざまな方法があります。
気をつけないといけないのは、間違った熱中症の応急処置をしてしまうとかえって患者の容態を悪くする恐れがあります。
正しい応急処置の方法を身につけて、最善の対策がとれるように覚えておきましょう。
■患者を日陰やクーラーの効いたところなどの涼しい場所に運び、衣服を緩めます。
近くに涼しい場所がないときは、うちわなどで扇いで患者を冷やします。
■体を冷やします。方法は、霧吹きで水を浴びせて水の気化熱によって冷やします。
一気に水をかけるとショックが大きいのでやってはいけません。
アイスノン、氷枕、缶ジュースを用意して脇の下、首、股など動脈のある部分を冷やすようにします。
■熱中症が疑われる場合は、水分だけでなく塩分(ミネラル)も不足しています。
スポーツドリンクでミネラルは回復できますが、脱水時に飲ませすぎると低ナトリウム血症が起こる場合があります。そのため、塩を直接舐めさせるなどして塩分を補給することが必要です。
■少しでも熱中症と疑われる場合はすぐに救急車を呼び病院に連れて行きます。意識障害が起こり重度であると死にいたるケースもあるので迷わずに救急車に連絡するのが良いでしょう。
■自分で熱中症だと感じることはあまりありません。複数人で行動しているときは、周りの人が少しの異変に気づいてあげられると助かります。自分で熱中症だと疑いはじめたときには対応が遅くなるので早めの行動を心がけましょう。
熱中症の応急処置に関しては、以上のようなことを踏まえておけばまず問題はありません。ただし、あらかじめ予防できるのであればそれに越したことはありません。現場に遭遇した場合でも、慌てず適切な行動をするように心がけると良いです。
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